[鉄道] JR最後の夜行急行「はまなす」乗車録

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京都から函館への帰路は敦賀港―苫小牧東港は新日本海フェリーを利用し、苫小牧から函館まではJRの夜行急行「はまなす」を利用しました。

運賃
切符は予約開始2日目に買いに行ったのですが、当初乗りたかった「カーペットカー」は既に満席だったため「ドリームカー」の指定席を予約しました。
運賃は学割適用で乗車料金3800円、急行料金1300円、指定席料金310円の合計5410円でした。
はまなすについて
現在のJRで定期運行されている唯一の「急行」列車です。以前はよく関西私鉄に乗っていた身としてはJRに「急行」という種別があるとは思っていませんでした。
乗車には「乗車券(切符)」のほかに「急行券」、指定席の場合は「指定席券」、寝台の場合は「寝台券」が必要です。クロスシート・ダブルデッカー車の特急に運賃だけで乗れた京阪に慣れてると、しっかり金取るな~(-_-;)という感じがしてしまいます。
夜行列車がどんどん減っていく中で生き残っていますが北海道新幹線の開業でどうなるのか気になります。
JRの車両は全然知らないのですが、使用車両について調べてみるとなかなかキャラの濃い(?)車両が使用されています。そのあたりは後ほど写真とともに書きますね。
運行形態は札幌と青森を1日1往復、それぞれ始発駅を夜10時頃出発して翌朝6時頃に終着駅に到着するダイヤになっています。
函館より青森側では電気機関車が牽引し、函館より札幌側ではディーゼル機関車が牽引します。函館駅では機関車の解結・連結のため30分ほど停車します。
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フェリーを降りて連絡バスで苫小牧駅に向かいます。
午後9時半頃には駅に着いたので午後11時04分の発車まで1時間以上待ちました。苫小牧もやはり車社会といった感じで幹線道路沿いに商業施設が集まっており、駅の周辺には夜になるとコンビニくらいしか店がありません。
駅で到着を待っていると、5分程度遅れて運転中とのアナウンスがあり、改札は午後11時を過ぎた頃から始まりました。苫小牧から乗車する人は数人程度でした。
改札が始まったので改札内に入ります。
このワイヤーで吊るされた乗車位置案内、昭和時代の映画とかでしか見たことがなかったのですごく新鮮です。5号車が指定席のドリームカーになっています。
入線してきました。遅延解消のためか入線速度が速かったです。1両半分くらいオーバーランしましたが修正はありませんでした。
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車内に乗り込みます。話の通り座席の間隔が広く取られていました。
既に札幌の方から乗っている人も多くほぼ満席の状態でした。
苫小牧より青森側の停車駅は登別、東室蘭、伊達紋別、長万部、函館、青森となっており、函館までで5回停車します。
発車後は特に撮影などはせずそのまま席に座っていました。前夜のフェリーではほとんど寝ることができず(下の寝台の人が五月蝿かった)、疲れが溜まっていてのですが、揺れが大きくてすぐには寝付けませんした。
憶測ですが、遅延解消のため停車直前まで制限速度一杯で走行、駅停車時は常用最大ブレーキで停車しているような感じでした。
先頭車以外の車両が動力を持たない列車の場合、意図的に連結器の遊びを大きくしないと発進できない(どれだけ機関車が強くても車輪が空回りしてしまう)という話は最近知ったのですが、発車時や減速時に感じた前後方向の強い揺れはこの連結器の遊びによるものなのかな…などと考えていました。曖昧な記憶ですが長万部を発車した後に1時間ほど寝ていたようです。
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函館には定刻の午前2時52分に到着しました。
ひと通り車内を撮ってから降りた頃には既にディーゼル機関車が切り離され、電気機関車が連結されていました。
「はまなす」のHM周辺。かなり年季が入っています。
5号車、ドリームカー。183系特急用気動車のグリーン車を流用・改造して使用しています。
方向幕。JRの車両で見る「急行」表示の方向幕って貴重なのか…と、あまり実感が湧かないまま撮影。
5号車ドリームカー。
シートは特急車時代よりも深い145度まで傾けることができます。それに合わせてシートの間隔も特急車時代より広く取って設置されています。
「ドリームカー」は「普通の指定席料金でグリーン車並みの環境に乗れる」という意味合いでネーミングされたようです。
車両の端にはミニラウンジがあります。
7号車、自由席。車内のみ撮影。
こちらは座席の間隔やリクライニングも普通のもので、先ほどのドリームカーと比べると狭くなっているのが分かるかと思います。
4号車、カーペットカー。
車番は「オハ14-515」でした。「オハ」なので寝台車ではなく座席の車両という扱いですね。
カーペットカーは「寝台券」は不要で「指定席券」だけで利用できます。
改造を匂わせる特徴的な窓の配置になっています。
4号車カーペットカー車内。
1階は昔のフェリーの雑魚寝のような感じです。一応カーテンがありますが独立性はあまり高くない感じ。
1階席は両隣に人がくるのに対し、2階席は進行方向縦向けに1列で配置されていて独立性が高くなっています。
2階席は指定席券だけでB寝台並みの環境に乗れるため人気が高いようです。
1号車、2号車はB寝台です。車内は撮っていません。
今回は夏休みシーズンの繁忙期ということで1号車と2号車の間に「増21号車」が連結されていました。

1号車の端に付いている「SLEEPING CAR HAMANASU」のエンブレム。

1号車の前面方向幕。函館→青森では1号車が最後尾になります。

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函館駅下車後は、深夜でバスも電車も無いのでタクシーで帰りました。

苫小牧-函館間の急行料金1300円は、この区間を各駅停車で乗った経験があるのでお得な感じがします。
特急の場合は乗車券+特急券+指定席券と合わせて7000円とか8000円くらいしますから、急行で自由席の場合5000円くらいで乗車できることを考えれば十分安いと思います。昼間も自由席を連結した急行列車が運転されれば喜んで利用すると思いますが、まず運行されることは無さそうですね。
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