[Synth] 浜松市楽器博物館に行ってきました

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8月22日、静岡県浜松市の浜松市楽器博物館に行ってきました。

 

 

1995年に開館した博物館で、日本で初めての公立楽器博物館だそうです。世界各国の楽器が展示されており、その点数は1300にもなります。

展示されている楽器は、歴史的なものや少数民族のものなど貴重な楽器が多く、とても新鮮味がありました。
浜松(ヤマハの城下町)だけあってヤマハ製品ばかり並べられているものだと思っていたので、率直に言って「いい意味で予想を裏切られた」という感想です。

常設展は4つの展示室があり、
第1展示室・・・アジアの楽器
第2展示室・・・オセアニア・アフリカ・アメリカ・ヨーロッパの楽器
第3展示室・・・鍵盤楽器
第4展示室・・・電子楽器・国産洋楽器
という構成になっています。

 

まずは第1展示室。アジアの楽器です。(※館内は撮影OKでした)

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一見、どうやって演奏するのか想像つかないような形の楽器もありました。

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中国の伝統的な擦弦楽器「二胡(にこ、中国読み:èrhú )」が展示されていました。
KORGのEDS音源(M50)に「Erhu」という名前のサンプルが収録されていて、特徴的な音色だったので実物を見てみたいと思っていた楽器です。

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続いて第2展示室。オセアニア・アフリカ・アメリカ・ヨーロッパの楽器です。

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ベルが複数ある金管楽器。
ピストンの開閉によって管の長さを変える現代の金管楽器と違い、昔は音程に応じて複数の管を用意してピストンで接続先を変えていたのでしょうか。

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「カリンバ」とも呼ばれる「親指ピアノ」。見た目はちょっと怖いですが優しい音色です。

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「メロフォーン」(メロフォンではない)という奇抜な見た目の楽器がありました。ネックの短いギターのような形をしていて、ふいごを動かしながら、フレットのような部分を指で押さえると本体の方にある金具が開閉して音が出る仕組みのようです。

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両側に鍵盤が付いている、2人で同時に弾けるピアノ。

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続いて第3展示室。鍵盤楽器です。

展示室を入ってすぐのところに「スピネット」というチェンバロのような仕組みの鍵盤楽器が置いてありました。博物館内の楽器は基本的に触れてはいけないのですが、このスピネットを含む2,3台の楽器だけ「体験コーナー」として実際に演奏することができました。

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グランドピアノをそのまま立てたような形のアップライトピアノ。

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ダンパーが弦の下側にあるグランドピアノ。

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通常の1音3本の弦に加えて、共鳴用の弦を追加したピアノ。
写真では伝わりにくいですが、ダンパーの間から出ている、少し浮いている弦がそれです。

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写真は撮りませんでしたが、チェンバロから現代のグランドピアノまでの、時代を追って変化していったハンマーアクションの仕組みを模型で解説している一角もありました。

 

 

最後に第4展示室。電子楽器・国産洋楽器です。

展示室に入って、KORGファンならすぐ目に飛び込むはずの名機「ドンカマチック」。
KORG(当時の社名は「京王技術研究所」)最初の製品です。1963年発売。
今では当たり前となったリズムマシンやループシーケンサーの前身となった楽器です。

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アナログシンセやビンテージシンセなどはあまり詳しくないのですが、そんな私でも名前くらいは知っている機種がいくつも展示されていました。

ARP モデル2600

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Roland システム700

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KORG PS-3300

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KORG 800DV

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KORG MS-20

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Roland JUPITER-4

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デジタルシンセもいくつか展示されていました。

KORG M1。ワークステーション・シンセサイザーのスタイルを確立した名機です。
「M1 Piano」などの音色は今でも人気がありますね。
私の持っているM50は、型番からも分かるとおりこれの後継機です。

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YAMAHA DX7。1983年発売の初期型のDX7です。
2014年にこれの完全動作品(中古)を購入したところです。自分の持っている楽器が博物館で展示されているのはちょっと感動モノです。

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私が買ったDX7には欠品していたROMカートリッジが刺さっていました。
DX7の本体は、状態を問わなければオークションなどで安く手に入りますが、ROMカートリッジやRAMカートリッジはあまり見かけません。

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変わった鍵盤を搭載したシンセもありました。「ホールトーン・レヴォルーション」。
クロマチック鍵盤を搭載しています。演奏には慣れが要りそうですね。

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そして最後にして最強(?)の楽器、「純正調オルガン」。
1938年製。田中正平という音響学・物理学者で鉄道技師の人が発明したオルガン。
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先ほどのクロマチック鍵盤も十分珍しいのですが、この鍵盤に勝る奇抜な鍵盤は他に無いでしょう。
鍵盤楽器でありながら純正律での演奏が可能で、かつ移調も可能だそうです。
弾きこなすには相当な苦労が必要そうですが、純正律で演奏するオルガンの和音は相当綺麗なのだろうと思います。

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この鍵盤を写真付きでツイートしたところ1500を超えるリツイートがありました。
鍵盤楽器をやってなさそうな人もリツイートしていたようなので、それほどまで見た目にインパクトがあるようです。

  リプも何件かあったのですが、@SHIMADEN さんから、どのように音律を鍵盤に割り当てているのか記述されている資料を教えていただきました。

 

 

音律については前から少し興味があって、本を買ったりしていたのですが、リプで教えていただいた資料も参考に少し勉強してみます。

それから、M50には独自のスケール(音律)を設定して鍵盤に割り当てることができるので、平均律とその他の音律で同じ曲の弾き比べもやってみようと思います。

 

浜松市楽器博物館、楽器をやっている人はもちろん、音楽が好きな人なら行ってみる価値はあると思いました。

 

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